零儀 ~終わりからの始まり~

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「うぅ。冥が冷たい」 「…………死ね」 冥はこのフロアに何もないとみると階段を探し始める。 「……拓未は1階にいて。逃がしたくない」 「へいへい。なら、よろしく。怪我すんなよ」 冥は無言で階段に2階へ進んだ。 「…………いた」 冥の先にいるのは人間のようだ。 だが、冥の目からは人間には見えていなかった。 (葬剣でいけそう) 冥は『何か』に向けて走りだす。 (……もらった) 葬剣による袈裟切りは『何か』を捉えた。 ……はずだった。 「!? 手応えがない」
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