零儀 ~終わりからの始まり~

7/8
前へ
/99ページ
次へ
「誰……ですか?」 「葬儀屋」 「葬儀屋さんですか」 「…………貴女には消えてほしいの」 「優勢を考えてから言ってもらえます?」 確かに『何か』の言う通りだ。 『何か』は冥の後ろで何かを構えていた。 感覚からして鋭利なものだろう。 「…………私に勝つなら」 「?」 「すぐ殺せ」 冥の右手首から先がなく、手首から先は空間を歪ませ、『何か』の後ろに浮いていた。 その手には銃が握られている。 「……悪いけど私は誰にも甘くないから」 冥は引き金を引いた。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加