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『大掃除するんだけど、片付け下手で。余り家にも帰らないし色々溜まる一方でね。気が付いたら年越してるんだよ。』
皆に話終えると皆して僕を見てポカンとしている。
「以外に普通ですね。」
「ああ。普通だな。」
「ええ。驚きました。」
皆の反応に途端に恥ずかしくなる。
『月並みな人間なんだから、当たり前だろ?』
「でも、皆普通に年越しをすると解りました。では、今日は帰って世界征服について考えます。良いお年を。」
すっくと立ち上がり、彪乃が挨拶を済ませてオフィスを出ると、輝琉も立ち上がり、
「私も帰るよ。じゃあ、良いお年を。」
輝琉も彪乃に続いて出ていく。
「今日はお留守番……。」
そう言うと、楓は立ち上がり出ていく。
『何だか、急に寂しくなるな。』
ガランとしたオフィスに一人。
少し寂しい気持ちになった。
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