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そばも食べ終わり、暫くして彩月はスタジオに連れていかれて晴れ着に着替えに行った。
僕は、来るまでにいいスーツに身を包む。
小一時間程待っていると扉を開けて彩月がちょこちょこと入ってくる。
『……やっぱり、とても似合うね。』
紅の着物に華などの柄が描かれている。
髪も綺麗に結って貰ってまるで別人だ。
「変じゃないか?」
まだ不安なのか俯き加減の彩月に手を差し出して、
『大丈夫。僕が保証する。だから、行こう。』
すると、楓さんが僕らの背中を押して外に出す。
「後は、簡単な掃除だけですから、二人で楽しんでください。龍さん?無事彩月と新年を迎えて、送り届けてくださいね?」
楓さんの言葉に頷いて、慌てている彩月を他所に彩月を助手席に乗せて、近くの神社に向かう。
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