大晦日~年越し

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気が付くと僕は彩月を抱き締めていた。 『前にも言ったが、僕は彩月が好きだ。けど、僕は君を何も解ってなかった。本当にごめん。僕は皆のマネージャー兼プロデューサーだ。一人を贔屓目に見てはいけない。 でも、彩月の事を一番に考えてしまう。』 僕はそのまま彩月の頭を撫でて優しい声色で話しかける。 「……。龍。好きだ。」 そう一言言えば、目を逸らす。 「私だけを見て欲しいとか、そんな事言えない。でも、今度からはちゃんと相談する。約束する。」 精一杯の彩月の気持ちに嬉しくなるも、彩月が抵抗したので離してやる。 『一人で抱え込まないで?僕がいる。』 「へっ。まだ頼りないがな。あたいが信用した男だ。遠慮しないからな!」 くるりと振り返りアッカンベーをする彩月。 『さあ、カウントダウンだ。』 「「3」」 「「2」」 「「1」」 「「0」」 「明けましておめでとう龍!今年もよろしく!」 『こちらこそ。よろしく彩月。』 年越しに更に絆を深めて良かった。 それから、二人は暫くしてから神社を出た。 【余談】 因みに、おみくじは 彩月が、【吉】 僕は、【凶】 だった。
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