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「……あの。」
楓……何かの縁で過去の楓さんが今目の前に居る。
最初、ドッペルゲンガー現象を心配したが、杞憂に終わった。
『なんだい?楓。』
この楓は呼び捨てに出来るが、秘書の楓はさん付けだな……なんて思いながら、楓の言葉を待つ。
「龍君とここの人達と居ると楽しい。ずっと居たいけど、いつか私も夢を叶える時が来るんですよね……。」
少し悲しげな彼女に僕は優しく声をかける。
『約束、ってのもあるけど、僕は皆の夢を叶えて、叶った時の笑顔を見るのが僕の喜び。だから、もう少し待って。僕と頑張ろう?』
微笑み、相手に優しく、熱く語ると、楓が微笑み頷いてくれた。
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