第三話

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   取り残された僕とダイナ。  沈黙だけが続く。ダイナは  僕を責めることも何か言う  こともなかった。それが逆  に僕は痛かった。責められ  たならどれだけ救われただ  ろうか。  「ハクト」  沈黙は破られた。咎めか、  それとも救いか…  「ハクト、お客様だ」    沈黙は破られた。許しでも  救いでもない言葉で。    「お客様、?誰も来ていな  いじゃないか」  「来た、では間違いだよ。  落ちて来た。いや、迷い込  んで来たが正しいね」  
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