第一話

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   アリス…という少女は僕の  前にティーカップに淹れた  ミルクを差し出した。雨に  濡れていたから寒いと感じ  る身体にはピッタリだった  。少女はミルクを飲む僕の  頭を撫でる。此処では僕は  ただのウサギに過ぎない。  立っているけれど、このア  リスは可笑しいと不思議に  思わないのだろうか。  早く、早く不思議の国へ戻  らなければ。そう思い身体  を動かしたがと何処からく  るのか分からない激痛に僕  は倒れた。  「ウサギさんっ!」  
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