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そして現実――。
博物館からパーツは奪われた。3機の得体の知れない高性能AD(アーマードライブ)の強襲によって。
警備体制は確かに万全だった。
私と、そして私と同じくギルドから派遣されてきた、リックス・ゼノイアと、霧風・景〔キリカゼ・ケイ〕
私を含めるギルドA級ランカーが三人と腕利きのAD乗りが20人以上、警備についていた。
建物内の警備システムも厳重。
依頼人以外にパーツに接触できる者は間違いなくいないだろう。
だからと言うべきか……強奪者は力技のごり押しできた。
圧倒的な戦力差がなければ出来ないような迅速かつ圧倒的な戦力によるごり押し。
だが、その3機しかいない強奪者達は、それだけの戦力を備えていた。
軍隊の類ですら、まだ実用化できていないAD専用の小型化された光学兵装。
強奪者達はそんな超最新装備を装備していた。
光学兵器の類が未だに軍でも実用化されていないのには二つの理由があった。
一つは出力をそのままに小型化する技術がまだ確立されていないから。
そして、もう一つの理由は光学兵器の使用には膨大なエネルギーを必要とする事になるからだ。
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