始まり

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『………ん』 どうしたんだ、俺… ふと目が覚めれば寮の部屋の天井が目に入った。気づかされる、此処は俺の部屋だと。身体が怠い。脱力感に襲われているような気がする。 ――― ガチャ 「目が覚めたか」 ドアが開き声がした。 この声は白樹だ。顔を見なくても声だけで分かってしまった。まあ、担任をしているわけだから何回も声聞いてるし分かるけど。 『俺、どうしたんだ』 「…風邪だとよ。バカは風邪引かないってアレ嘘だな」 『…うるせーよ』 白樹の言葉にムカついた俺はキッと白樹を睨んだ。白樹を見てみれば何かおぼんを持っていた。それに目がいってしまう。 それに気づいた白樹が俺の目の前まで持ってきてくれた。 「ほら。食堂のおばちゃんからお粥作ってきてもらった。少しでも食べろ。薬もあるからな」 『……………』 今の白樹にはビックリしてしまった。 .
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