始まり

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『……はぁ』 管理人に聞くしかないじゃんか …果てしなく面倒臭い…。 俺はそう思いながらノートにプリントを挟み部屋を出た。 管理人室までは部屋から結構近い。 俺はとぼとぼ歩きながら向かった。 ―― ――― 『……熊ちゃーん』 「…ん、雅…。どうした」 管理人室に着けば雑誌を読んでいた熊ちゃんが居た。 熊ちゃんは熊井新吾(くまいしんご)というから熊ちゃん。 この寮の管理人。そして寮長なわけ。 『白樹の部屋教えてくんない?』 「白樹先生の部屋か?また何かやらかしたか」 熊ちゃんはニヤニヤしながらこっちを見てくる。 俺は盛大なため息をついた。 『居残り授業くらってさ…、予習しとけとか言われて今日中に持ってこいと』 俺は面倒臭そうに説明をした。 .
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