始まり

11/21
前へ
/57ページ
次へ
「なるほどね~。雅も大変だな」 熊ちゃんはそういいながら寮内の地図を出した。 俺が暮らしている寮棟はB。 そして偶然にも白樹が暮らしている寮棟もB。 「此処の廊下真っすぐ行けば階段があるだろ?その階段あがって、手っ取り早く行きたいなら、2階からエレベーターに乗って4階に行って、そこの405号室だ」 やっぱり職員は4階なのか。 学校がある時は4階に行く階段はいつも封鎖されている。 そして寮生活している先生は極僅か。 白樹の場合家がかなり遠いらしい。だから寮生活みたいだ。 『…つーか、エレベーターなんてあったんだ。』 「ま、お前は一階の奥だからな。階段しか近くにねーし。でもエレベーターは生徒厳禁だぞ」 『えー、何で!』 生徒厳禁なのに寮に作んなよ! 絶対に乗ったことある生徒もいるはずだ! .
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1103人が本棚に入れています
本棚に追加