始まり

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「あれは先生と食料運搬の人しか乗ったら駄目みたいだ。」 食料運搬の人は仕方ないか。 それぞれの寮棟の2階に学食ルームがある。 所謂朝飯を食うところだ。 大量の食料を運ぶのに階段はめちゃくちゃきついだろう。 しかし、先生って言うのは不満だ。 俺達と同じ足がついているにも関わらず、何か重い荷物を持つわけでもない。 えこ贔屓だ! 『で、今から俺はエレベーターに乗っていいのか?』 さっき熊ちゃんは手っ取り早く行きたいならエレベーターで4階に行けと言った。 「ん~、今回は俺が許してやる。ほらさっさといけ」 熊ちゃんは虫を追い払うかのような手をしながら俺を見た。 俺は『サンキュー』と熊ちゃんに伝えまず階段を探した。 .
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