始まり

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意外過ぎだよ… これが正しくギャップだよ… 白樹のコーヒーを見てるとブラックコーヒーも何故か甘く感じちまう。 つーか…、今更だが白樹の私服を初めて見た。 コイツに対してお世辞になるがいつも見るスーツやオールバックに対して今の格好はとてもかっこよく見える。 風呂上がりかは知らないけど前髪が垂れていてセクシーだ。 これが水も滴るいい男ってことなのか…? 俺はいつの間にか白樹をガン見していた。 「どうかしたか」 『…え、あ…。なんでもねぇ』 白樹から言われてはっとする。 俺はコーヒーを全て飲んだ。 そしてスクッと立ち上がる。 『…な、なら俺はこれで』 「あぁ。おつかれ」 白樹は優しく微笑む。 ―― ドキッ 『…じゃ、じゃあなっ!』 ―― ガチャ ―― バタンッ! 俺は慌てて白樹の部屋から出た。 .
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