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コイツは白樹なのか?
白樹がこんなに優しいわけがない!
嫌々、でもコイツは白樹だろう。
こんな優しい白樹を始めて見た。
「どうした、ボーッとして。ほら食え。少し冷ましてやったから食えるだろ」
ほらほら…。
白樹はこんな事してくれるか?
ヤバい。白樹にドキドキしてきた。
白樹はお粥がのったおぼんを机の上に置いた。そして再び俺の元にやってくる。
「これ貼ってろ」
そういわれて貼られたのが熱冷シート。
ひんやり冷えた熱冷シートが俺の熱で上がった体温を吸い取ってくれる。
「俺はもう行くぞ。授業が始まるからな。また夕方くる」
白樹はそういえば部屋から出て行った。
ドクンッ……――
この時、俺の中で何かが変わった。
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