始まり

4/21
前へ
/57ページ
次へ
『…はあ、疲れた』 俺は寮までの道のりをゆっくりと歩く。 そしてふと考える。 何で白樹は俺にだけ厳しいんだ。 俺の他にも授業に出てない奴はいる。 まあ、俺以上じゃないけど…。 だけど俺にだけ異常に厳しい。 何をやっても冷たい目で見られる。 前まではそんな事気にしてはいなかった。 だが、今は気になって仕方がない。 俺にだけ? そんなに俺が嫌いなのか? 毎日こーゆう事を考える。 ものいっそ嫌われてほって置いてほしい。 でも白樹はたまーにだが優しくしてくれる。 それがあるから勘違いしてしまう。 嫌われてないのか?ってね… 『……はぁ』 何度目か分からないため息が漏れる。 もう考えるの辞めよ… 俺はいつの間にか寮に着き部屋に向かった。 .
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1103人が本棚に入れています
本棚に追加