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---完全な生命というものはどういうものなのだろうか。
完全というものの定義をすべての方面において最大最高であるとするならば
それはきっと、何とも関与せず、自らの力だけで生命を確立できる。生命の営み、食物連鎖の因果から逸脱した存在。
きっとそういうものなのだろう。
存在するだけで脅威、誰からも理解されるようなことをせず、誰も理解しようとしない。
それゆえ完全というのは究極な孤独なのだろう。
その点、僕たち人間兵器はどうなのだろうか。
いくら目の前で、「君たちは完全な生命なのだ」と教官が言ったところで、僕らは完全な生命からは離れたところにいるように思う。
試験管ベビーだとしても生物学上の親は居るわけだし、食物も必要だ。
そして何より孤独ではない。友達がちゃんと居るのだ。
それが自分と同じ人間兵器に限られるとしても、それは友達以外の何者でもない。
共に勉学に勤しみ、同じ釜の飯を食らう友人だ。
今僕の右隣で授業を受けている彼もその一人……
丁度そこで教官の終わりの合図が入り、僕の思考が中断される。
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