思い出の色

突然の出来事

｢ハァ…ハァ…っ｣

｢りいちゃん…っ｣

コウちゃんママが私に
抱き着いてくる。

その肩ごしに、
ベッドに横たわるコウちゃんが見えた。
眠っているようだ。

コウちゃんパパが、泣いている。
みんな、泣いている。

なに、これ…。

ドクン、と心臓の音が聞こえた。

コウちゃんの頬に触れてみる。

｢う…そ…｣

コウちゃんの頬は、
ドキリとするぐらい、冷たかった。

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