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「今まで寂しい思いさせていましたね。
でもどうしてもこの時計を貴方に渡したかったので。
バイト、してたんです」
「バイト…?」
「はい。
そしたらクリスマスにまでバイトが入ってしまって…終わるのが23時までだったので会えないと思ってたので…。
でもバイトが終わって携帯を開くと涼宮さんからのメールと貴方からのたくさんの着信を見て…。」
古泉は言うと優しく微笑んだ。
あまり他の時計と見た目は変わらないが、時計の裏には
【 2010.8.3 K.k】
二人が付き合った日付と…
「k.kって…?俺(キョン)とお前(古泉)のことか?」
疑問に思い聞くと
「なに言ってるんですか…
"古泉キョン"のことですよ」
俺の耳元で囁く古泉。
「近いんだよ!馬鹿」
俺は顔を真っ赤にしながらそっぽを向く。
古泉キョン…。
悪くはないんじゃねーの
そういや…恋人に時計を送るって………………
冬休み直前。
学校で谷口が読んでいた雑誌を思い出す。
☆恋人からのプレゼント特集☆
時計を送る=一緒に時をきざもう!これはもうプロポーズだぞ♪夜景の綺麗なところで彼女に渡したら…キャハ
プロポーズ…………。
「バカ…。」
「?なにか??」
「なんでもねーよ。あ…ほら、 俺も クリスマスプレゼント」
1ヶ月近く悩んで決めたプレゼント。
「………!ありがとうございます。」
古泉は豆鉄砲をくらったような顔からすぐに嬉しそうな顔へ変えて首に掛ける。
輝くシルバーが古泉の首にある。
「古泉…。」
俺は呼んで、古泉の耳元へ口を持っていく。
「お前は俺のだから離れんじゃねーぞ…そのための首輪だっ。ばーかっ」
古泉が赤面するというなかなか見れないものを見れて俺らのクリスマスは終わる。
END
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