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いきなり カズヤに手を引っ張られて 店から連れ出された。
外だし…
慌てて 涙を拭ってサングラスをかけた。
「カズヤ どこに行くの?」
「あ…考えてなかった。ただ夢中で…。」
「そっ‥か。」
並んで歩きながら聞いた。
「ジン泣いてんだもん!いくらタッちゃんでも許せないよ。」
「や…別にタツヤに泣かされたんじゃないよ?」
まあ 間接的にはそうなるかもだけど…
「そうなの?じゃあタッちゃんに悪かったかな。」
「たぶん気にしてないから明日 話したらいいよ。」
「うん、そうする。なんで泣いたの?」
「や…ちょっとね。」
「ふ~ん。僕には言えないことなんだ?」
「てか タツヤの言葉に感動しただけだから…口で説明難しいや。」
「いい話だったの?」
「うん。」
ジンの泣き顔で カッとなってしまって 二人に悪いことしたかも…
「ごめん…いらぬお節介やいちゃったね!」
暗く沈んだカズヤをどうしたらいいのか悩むヒロであった。
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