光の先へ

4/11
前へ
/26ページ
次へ
     「意外かい?」  「……そうですね  正直に申し上げれば、意外以外の何物でも御座いません  無躾を承知で、是非一曲御披露願えませんか?」    厭味の無い笑顔なのに、言葉は嫌味でいっぱいだ。    「大した事ないんだが……構わないか?」  「御謙遜を!!  さぁさ、一曲!!」    ……弾るのは構わないが、解るんだろうか??    つまらない事を考えながらも、指は弦を弾き始める。    
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加