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清々しい風が吹く
ある日の朝。
長いベージュ色の髪をした男…ギルドが、紅茶を片手にドアをノックした。
─コンッコンッ
ギ「失礼します。」
ギルドは静かにドアを開けた。
─ガチャッ
ギ「姫様、朝ですよ。起きてください。」
ヒ「ん-…もうちょっと…」
ギ「仕方ないですね、と言って差し上げたいのですが、紅茶が冷めてしまいます。」
そう言って姫の体を優しく揺さぶる。
ヒ「ん…??ギルド…??」
ギ「フフッ…おはようございます、姫様。」
ヒ「おはようございます…」
ギ「姫様、寝ぼけてますね??」
姫は目は覚ましているが、今にも寝てしまいそうだ。
─コポポッ…
ギルドは紅茶を入れながら密かに笑った。
ギ「昨日はよく眠れましたか??はい、紅茶です。」
ヒ「うん…ありがとう。」
姫はむくっと起き上がり
ギルドから紅茶を受け取る。
ヒ「美味しい…」
姫は毎朝ギルドにミルクティーを淹れてもらう。
ギルドのミルクティーは絶品なのだ。
何度飲んでもあきない。
ギ「ありがとうございます。やはり何度言われても嬉しいものですね。」
そう言ってギルドは
フッと笑みを浮かべた。
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