。゚。*日常*。゚。

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ギ「…さて、必要な物はこれくらいですね。」 ヒ「買い忘れた物はない??」 ギ「ええ、ありません。」 高台の時計を見ると 夕食にはまだ少し時間がありそうだ。 ギ「必要な物は揃いましたし姫様、どこか行きたい場所はありませんか??」 ヒ「え…??いいの??」 ギ「もちろんです。」 ヒ「やった!!実はね、今日オープンするって言ってたお店行きたかったの!!」 ギ「では早速、行きましょう??姫様。」 そう言って差し出された手。 姫は迷うことなく その手を掴んだ。 店に近づくにつれ 先ほどよりも人が多くなってきた。 ギ「姫様、大丈夫ですか??」 ヒ「うん、平気。」 ギルドが道を作ってくれる おかげで全然苦しくない。 しばらくすると 可愛らしいお店が見えてきた。 ギ「あれですね。」 ヒ「本当だ!!行こう??」 ギ「ええ。」 姫達は迷うことなく、中へと入った。 ヒ「うわぁ-…!!可愛いっ!!」 中へ入ると 花をモチーフにした 家具やアンティーク、アクセサリーなどが売っていた。 ギ「花をモチーフとしたなんでも屋と言ったところでしょうか。」 ヒ「ギルド見て!!この髪留め可愛い!!」 ギ「どれです??」 ギルドは姫の持っている 髪留めに目を向ける。 細かい細工が施された ピンクと紫の大輪の花が 際立つ美しい髪留めだった。 ギ「本当ですね、姫様にぴったりです。」 ヒ「そんなことないよ…っ」 ギルドの言葉についつい 顔を赤らめてしまう。 ギ「貸してください。」 ヒ「え…??」 姫から髪留めをスッと取り上げた。 ギ「少し失礼しますね。」 その言葉と同時に 首に肌寒さを感じた。 おそらく髪を持ち上げられたのだろう。 ギ「いい子ですね、はい。出来ましたよ。」 そう言い、近くの鏡を持ってきた。 ヒ「うわぁ…!!すごい!!」 鏡を見ると 髪の毛は綺麗にセットされており 髪留めの花がキラリと光った。 ??「とても良くお似合いですね。」 近づいて来たのは 若い女性だった。 ??「私はこの店のオーナーのローザと言います。」 そう言ってローザは にっこりと笑った。
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