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彼女を乗せてクルマを走らせる。
「一応、適当にCD持ってきたよ。かけるね。」
コルトの車内に彼女の持ってきたCDの音楽が流れる。
テレビ等で最近よく見かけるアーティストのCDだ。
しばらく二人で音楽に耳を傾ける。
「そういえば。」
突然彼女が口を開いた。
「今日、そっちはどうだったの?」
「…散々ぱら、からかわれてきた。」
俺は『そっち』というのを姉貴の事だと即座に理解し、答える。
「…こっちもだよ…。」
ため息混じりに彼女が返す。
「姉貴達も他にやることないのかって思うよ。」
「ホントだよ。」
「「…ハァ~…」」
二人揃ってため息を吐いてしまう。
コルトはそんな俺達を乗せて遊園地に向かってひた走る。
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