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だが全ては間違っていた。 2年後には既にアンドロイドと人との共存が当たり前になっていた。 生産方法を学習し、人間が造らなくても自ら数を増やしていった。 ついに―― ついに、"彼ら"は種族にまで上り詰めた。 一体一体に姓名がついた。 生産されてゆく顔は人のように各々特長があるものだった。 家や家族を持つようになった。 すべての頂点に立つリーダーの存在まで現れた。 ……そうして人間は、怖くなった。
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