2人が本棚に入れています
本棚に追加
だが全ては間違っていた。
2年後には既にアンドロイドと人との共存が当たり前になっていた。
生産方法を学習し、人間が造らなくても自ら数を増やしていった。
ついに――
ついに、"彼ら"は種族にまで上り詰めた。
一体一体に姓名がついた。
生産されてゆく顔は人のように各々特長があるものだった。
家や家族を持つようになった。
すべての頂点に立つリーダーの存在まで現れた。
……そうして人間は、怖くなった。
最初のコメントを投稿しよう!