2人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな夜分にも、昼間同様人通りの多いこの道をうざったく思いながら俺は家路を急いでいた。
――風が冷たい。
高層ビルが建ち並ぶ
東京の中心地に俺の部屋はある。
……しかしよくもまあこんなにデカイ物を沢山建てたものだと思う。
煙と何とかは高いところにいきたがるってな。
俺もだ。
わざわざ高いところに好んで住んでいるのもその為だったりする。
この土地は俺たちが占拠したあとも殆ど変わらずに残った。
人間のものは壊す、なんて馬鹿なことはしない。引き継いで自分たちの生活をより良くしていこうという考えだ。
それはお偉いアンドロイドさんが俺ら一人一人にかせた義務だ。簡単にいえばみんな働けってこと。
最初のコメントを投稿しよう!