出会い1

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「テメェ、今更そんな事叫んでも…」 オッサンの一人がすごむが、俺は構わず早口でまくし立てた 「ボロカスにされてる俺を見て、警察としてはオッサン達を放っておくわけにはいかない、通行人も通報くらいはするだろうし、もうしてるかも、いずれにせよ、逃げるかどうするかは、時間との勝負だと思うよ?」 俺の言葉を最後まで聞かずに、オッサン達は脱兎の如く去って行ってくれた (まあ、時間帯的に、圧倒的に不利だと分からなかったんだろうかな~?) 「・・・」 「んっ!?大丈夫?」 「っっ!?は、はい…」 俺が声を掛けると、女の子はビクッと体を震わせ返事をした 「怪我ない?」 「はい…でも、その…あなたが…」 女の子が俺を気まずそうに見上げて言う 「大丈夫、大丈夫。 ある程度鍛えてますから」 俺が笑いながら言っても、女の子は申し訳なさそうに俯いたままでいる そこで俺は神妙な顔で言った 「…ただ一つ、非常に困ったことがあるんだ…」 「えっ!?何…ですか?」 女の子はオロオロとした表情で聞き返してきた そう返してくると予想していた俺は、コロっと顔笑顔に変えて言った 「もんのすごい、腹が減った…」 「ふっ…ふふふふふっ」 必死に笑いをこらえてはいるが、女の子はようやく初めて笑ってくれた
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