1人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「生贄と言っても」
「誰の子を?」
「私は嫌よ」
「俺だって」
「いい親なんていない」
「親なしは?」
「そういえば南に」
「奴隷の?」
「あんな小汚ない子を?」
「食えれば一緒だろう」
「うまくなさそうな餓鬼だったな」
「それでは、あの子を」
「異論なく」
「仕方ない、街のためだ」
「それでは」
「生贄には」
「あの奴隷を」
.
最初のコメントを投稿しよう!