代言

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秋 実験。同じ部屋に三日。転んで頭を打った。やはり呪いだ。 ふゆ さむい。雪がおおくて出られない。とじこめられた このまま死ぬ 春 生きていた。子がうるさい。そうだくちに 夏の終わり。 久々に、頭が冴えている。記録的な豪雪があり、私以外の研究者は皆、自害か事故で死んだ。 吹雪の中に消えた奴の骨も見つけた。 明日、子に最後の実験をする。これが成功すれば、素晴らしい兵器ができるだろう。 次のページは、もはや日記ではなかった。 わたしはせいこした だが あればけものだ のろいは  ぜんぶふこう する たすけ しに  た   く ページに大きく乱雑に書かれた文字。端に赤黒い跡がある。 「…………これは、」 バケモノが、息を吐く。きっと正解であることを、否定してほしいと願い言う。 「お前か」 子どもは、頷いた。
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