歪曲~帝と義春~

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 気になって、暫く眺めていた。  俺の仲間も、勝利を祝わず、義春を見ていた。 「ハハッ」  義春は人質になっていた俺の仲間を引っ張り出してきた。  手足が拘束され、口はガムテープで塞がれた状態のままだ。  チッ。  申し訳なさすぎて見ていられねぇ。  本当に悪かった。  帰ったら愚痴をこぼしながら飲みするかな。  どうせ俺は今日寝たらまずいしな。 「俺…は、まだ、あ…きらめ…ねぇ」  小さく聞こえた。  次にやる時は勝てるか解らんけど。  勝ってやるよ。
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