歪曲~帝と義春~

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 それは聞き間違えではなかったが、意味を聞き間違えていた。 「佐藤帝ォ!」  急に声に張りが戻った義春に呼ばれた。  そして、義春は俺が聞きたくなかった言葉を紡いだ。 「こいつら三人が殺されたくなかったら跪け」  は?  今なんて?  なんて言いやがった!? 「今なんて「跪け」ッ!?」  義春の手には鋭利なナイフが握られている。  笑えねえ。  仲間も敵も動揺している。  敵が動揺しているということは演技じゃなさそうだな。  マジヤバいぞ!
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