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言えない…
…お前が好きだから、なんて。
幸せになってほしいからだなんて。
なにも言わず、押し黙ってしまった俺に、古泉は小さくため息を付き、
｢…キョン君、じゃあこうしましょう｣
いきなり俺の隣に座ると、逃げる隙もなく俺の左腕を掴み、
｢理由を言わないと、あなたがあるサイトに会員登録していることを、学校にばらします｣
爆弾発言をしてくれた。
｢…なっ…!!｣
あるサイトって…！
何で知ってるんだ、こいつ…!?
｢あなた、自分の順位をちゃんと見ていますか？｣
｢そ、んなの、当たり前…｣
｢あなたはいつも２位でしたよね。ちなみに１位の人の名前は知っていますか？｣
一位…？
…一拍後、俺は驚愕でいっぱいになり、目の前の怪しげな微笑に釘付けになっていた。
“１位 一樹”
｢僕は攻め専門なんですけどね、世の中わからないことだらけですよ｣
信じられなかった。
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