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顔面目掛け金槌を何度も叩きつけてやりたい気持ちで一杯だ。 本当にただの袋なのではなかろうか。この女は。 わざわざ時間を割いてまで会いに行ったのだが。到着する前に既に「事」を済ませたらしい。 今なら笑い話で済ませられるのだが。 何か 無性に腹が立ってきた。 誘ったのは女の方から。だそうだ。俺というものが居ながら。俺の友人に、手を、出した。 何か 腹の底がぐらぐらと煮立った様な感覚。 顔面を埋め尽くすように刃物を突き立ててやりたい。穴が塞がれば何でもいいのだろうか。釘の飛び出したバットでもいいのだろうか。 腹部目掛け何度も何度もバールで殴った。腹部が紫色になる。耳も要らないそうなのでペンチで無理矢理千切った。赤い筋が頬を伝う。鼻も必要ないと思ったからカッターを何度も往復させて削いだ。縦に入った筋が残って豚みたいな鼻になった。いいザマだ。目玉も要らないってさ。先割れスプーンで掬うように目玉をほじる。透明な糸を引いて目玉がごろっとこぼれる。引き千切って足で潰してやった。気持ち悪い顔になったな。そんなんじゃ誰にも相手にされないな。ざまあみろ。あははははははは。 下腹部に釘の生えた鉄棒を突き刺してやった。これで満足だろ。淫売。 抉るように鉄棒を回転させると血液が溢れ出した。 何か 煮え切らない。 鉄棒の端を思い切り、足で、押し込んだ。 全部。埋まった。 気持ちが、 晴れた。 光が射すような。明るい気持ち。 化け物の様に変わり果てた死体を後目に俺は立ち去った。
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