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放課後の話し合いから
1ヶ月程経った。
吉岡は何も変わっておらず
吉岡のそんな様子に
智恵美も千明も呆れてしまい
何もする気が起きない様だ。
吉田と岡は、吉岡の事など1ミリ
も気にしてない様子で
藤代と恭平は、何とかしなくては
…と思っていても
中々行動が起こせない様だ。
その日の放課後
いつも通り、岡・吉田・恭平は
ゲームをやっており
恭平の後ろで藤代が
ゲームを見ている。
そして、その近くでは
智恵美が宇野ののろけ話を
聞いていた。
その6人以外は教室に
誰もいない。
「ねぇ、千明~。」
宇野ののろけ話が調度良い所で
途切れた所で智恵美が呼び掛けた。
「ん?
どうしたの、智恵美?」
「…唯ちゃんさ~…
ずっとこのままなのかな~?」
智恵美のその言葉に
その場の全員が反応した。
「…自分で何とかしようと思って
うちらに相談した割に
唯ちゃん自身は何もしてないし。」
「まぁ…確かにね…。」
宇野が智恵美の言葉に同意した。
「あの人、ついにダメ教師に
成り下がったのか…。」
智恵美がハッキリと
少し大きめの声で言った。
「…………。」
しかし、誰も肯定も否定もせず
黙り込んでしまった。
「アレ?
誰も否定しないの?
なんだ、てっきり恭平辺りが
ツッコんでくれると思ったのに💧
…て事は、皆同意見?」
智恵美の声は明るかったが
顔は悲しみの色に満ちていた。
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