🏫教師失格🏫

7/19
前へ
/26ページ
次へ
放課後の話し合いから 1ヶ月程経った。 吉岡は何も変わっておらず 吉岡のそんな様子に 智恵美も千明も呆れてしまい 何もする気が起きない様だ。 吉田と岡は、吉岡の事など1ミリ も気にしてない様子で 藤代と恭平は、何とかしなくては …と思っていても 中々行動が起こせない様だ。 その日の放課後 いつも通り、岡・吉田・恭平は ゲームをやっており 恭平の後ろで藤代が ゲームを見ている。 そして、その近くでは 智恵美が宇野ののろけ話を 聞いていた。 その6人以外は教室に 誰もいない。 「ねぇ、千明~。」 宇野ののろけ話が調度良い所で 途切れた所で智恵美が呼び掛けた。 「ん? どうしたの、智恵美?」 「…唯ちゃんさ~… ずっとこのままなのかな~?」 智恵美のその言葉に その場の全員が反応した。 「…自分で何とかしようと思って うちらに相談した割に 唯ちゃん自身は何もしてないし。」 「まぁ…確かにね…。」 宇野が智恵美の言葉に同意した。 「あの人、ついにダメ教師に 成り下がったのか…。」 智恵美がハッキリと 少し大きめの声で言った。 「…………。」 しかし、誰も肯定も否定もせず 黙り込んでしまった。 「アレ? 誰も否定しないの? なんだ、てっきり恭平辺りが ツッコんでくれると思ったのに💧 …て事は、皆同意見?」 智恵美の声は明るかったが 顔は悲しみの色に満ちていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加