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「方法が変わるって?」
珍しく岡が口を開いた。
「えっ?
辞めさせるなら
とことん追い詰める…つか
いじめるし。」
(うわ~…この子…
言い直しちゃったよ💧
素直過ぎるって怖い…💧)
その場の智恵美以外は背中に
冷たいものを感じた事だろう。
「更正させるなら…
…やっぱ追い詰める…?」
「追い詰めてしか無いから!?」
恭平が思わずツッコんだ。
「まぁまぁ。
でも、うちらがどう思ってんのか
唯チャ…もとい、
あのダメ教師にぶっちゃければ
いくらダメでも気付くでしょ。」
何喰わぬ顔で言い直し
続ける智恵美だった。
「…智恵美。
せめて、追い詰めるじゃなくて
説得する、にしよ?」
宇野が恐る恐る指摘した。
(そこ!?
確かにそこもだけど…
ダメ教師の方は!?
…いや…でも…まぁ
アイツ(智恵美)に対抗出来るのは
宇野くらいしかいないし…💧
うん…頑張れ、宇野!!)
等と密かに宇野にエールを
送る男子達だった。
しかし、決して自分達が
上に立とうとしないこの4人は
男としてダメなのでは
ないだろうか…。
「確かに追い詰めたら
更正じゃなくて
ただのいじめになっちゃうけど…
ま、その辺は適当で良いじゃん!
どうせやる事は全く
変わらないんだし。」
結局、宇野の頑張りは
あっさりと流されてしまった。
『…ハァ……』
智恵美以外の全員は
思わず溜息を吐いた。
智恵美は……というと…
溜息を吐く皆を見て
不思議そうな顔をしていた。
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