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「何か良い方法ないか…
と言われてもな~。」
智恵美が真剣な顔付きで呟いた。
「1人ずつシメてけば?」
吉田が冗談とも本気とも
分からない声で言った。
「いいね~!!」
宇野が楽しそうに言った。
「ダメでしょ💧」
恭平が小さな声で言った。
「えぇ~!?
…副HR長の岡君、どうですか?」
宇野が岡に振った。
「良いと思います。」
岡がニッコリ笑って言った。
「ダメだから!!」
智恵美がはっきりと言った。
「えぇー…じゃ、多数決で。」
宇野が突然提案した。
「3対3できまりません。
ハイ、以上。」
智恵美があっさりと流した。
「なんで3対3なんだよ?」
吉田が不思議そうに聞いた。
「だって、うちと恭平と
藤代で3人じゃん。」
智恵美がサラリと言った。
「俺ら何も言ってな……」
「2人共うちの味方だもんね?」
智恵美が藤代の言葉を遮って
半ば脅しつつ藤代と恭平を
笑顔で見た。
「いや、何も言ってな…… 」
「ねっ?」
智恵美がまたも藤代の言葉を遮り
脅しにかかった。
「……ハイ……。」
藤代が怯えつつも了解した。
「恭平もだよね~?」
智恵美が満面の笑みで
恭平を見た。
「……ハイ……。」
恭平も藤代同様
怯えつつ了解した。
「よし! これで3対3!!」
智恵美が笑顔でガッツポーズをした。
「よし!って…💧
おいおい💧」
宇野が呆れつつ言った。
「何か言った?」
智恵美が満面の笑みで言った。
「何でもありません。」
宇野がビクッと肩を震わせた。
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