第1記「隠ぺいの真実」

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まず、寿繁は城内の重臣の名前を覚えなければならなかった、「お主、名は?」「遠水と申します。」「名は?」「佐文条と申します。」「お主は?」「澤園と申す。」「お主は…。」「池藤と申します。」途中、面倒になった寿繁は指を差し始めた、「………。」「ち…千江倉と申します…。」「………。」「阿喃と申します。」「………。」「三法寺と申します。」「……。」「塚盛と申す。」「これで全員か?」「はい、これで全員です。」「あと、東方の守護大名群居殿と北方の守護大名蒼井殿です。」「それで、何をすればいいのだ。」「私らは偵察に行って参りますので、寿繁殿は民衆の様子を見に行ってくれせんか?」そう言うと池藤は阿喃と千江倉を呼び、馬で駆けていった、「ああ……これからどうなるのだろうか…。」寿繁は座布団の上で深くため息をついた。
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