きっかけ

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裕二「そう♪一人鬼ごっこ♪」 涼「どんなんだよ?」 裕二「分かんねー?よく考えろって!」 なんかムカつくな…… 隠れんぼと鬼ごっこの違いくらい分かる。 涼「……隠れなければいいんだろ?」 裕二「…なんで分かった?」 涼「なめてんのかお前」 裕二「ははは!だよな~、涼って天才だもんな~」 涼「……で、何?」 裕二「何って?」 涼「なんでこんな話を俺にしたの?」 まぁ、聞かないでも分かった。 俺にやれと言いたいのだろう。 裕二「あれ?天才の涼でも分かんない?」 ムカつく…… 涼「今夜やれって事か?」 裕二「当たり♪でもそれだけじゃつまらないから、実況♪」 涼「実況?何それ?」 裕二「俺とメールしながら、涼が『一人鬼ごっこ』をやるんだよ。時々、動画とか送ってね♪でも電話は駄目だよ、場所バレるし」 涼「………やらねぇよ」 裕二「……いや、やれ」 涼「嫌だよ」 裕二「なんで!?」 涼「……」 こいつはどんだけ馬鹿なんだ? 俺がいつ「やる」と言った?
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