Battle 2

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「同じ歳の男の子は確かにカッコつけたがるけど、あんたみたいな不器用な人初めて」 「は?」 「リズに言えば良かったじゃん。『ロイ王子とデートなんかすんなよ』って」 そう言うとクリスが咳込んだ。 胸を叩きながら私を見るクリス。 真っ赤になって口を開いた。 「何言って……!!」 「バレバレなんですけど。あんな顔、好きだって言ってるようなもんだよ」 「バレバレ……」 「好きなら好きって言えば?」 私の言葉にクリスの顔が暗くなる。 そしてゆっくりとした口調で話し出した。 「無理なんだよ……」 「は?」 「絶対に無理なんだ……」 俯くクリス。 絶対に無理? どうして……。 クリスを見ると、クリスが握りしめていた紙を広げた。 「これ」 「え?」 「リズが昔、俺にくれた手紙」 「手紙?」 「俺、リズに似合う男になれるように頑張ってて、頑張って背伸びしてたんだ。そんな俺に気付いたリズが、『無理しなくていいよ』って言って渡してくれた。 そんな些細な事がすっげー嬉しくて、それからずっと持ってるんだ。 キモイよな。絶対報われないって分かってるのに……」 .
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