Battle 2

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「大丈夫だよ、兄様。俺、桜の事好きだけど、そういうのんじゃないから」 「え?」 「そうだな……。親戚にあんな奴が居てもいいかな」 ニコッと笑って歩き出す。 なんか、スッキリした。 もう、兄様を見ても暗くならない。 頭に、リズが手紙をくれたあの日が浮かんだ。 『無理して、背伸びしなくてもいいよ。クリスはクリスなんだから』 リズの言葉でも救われたけど、そのあとの兄様と楽しそうに話してたリズを見て、やっぱり俺は水の底に逆戻りした。 敵わない。 兄様には勝てない。 優しくて、俺とは真逆の兄様にコンプレックスを抱いていた。 頑張って自分の気持ちに蓋をしようとしてた時に、桜が来た。 『あんたの気持ち、無駄になんかしないんだから!!』 なんで俺の事に必死になってんだよ。 自分はこんな勝負受けたくないくせに。 俺はクスッと笑って部屋に入った。 .
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