Battle 3

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どうしよう……。 全然落ち着かない。 私は隣にいるロイ王子をチラッと見た。 優雅に紅茶を飲む仕草がさまになってる……。 って、違うだろ 私!! 思いっ切り頭を振る。 この状況について、先ずは考えなきゃ……。 私は今、ロイ王子とお城とは違うスタンリー家の別荘に来ている。 どうして私が一緒に居るのか。 それは、この前のバトルで私が勝ったから。 そう、これはあの日のバトルの勝利品。 ロイ王子との一日デート権だ。 私がクリスとあんな約束したから……。 私を送り出す時のクリスのニヤニヤした顔が今でも忘れられない。 あいつ、絶対面白がって私とロイ王子をくっつけるつもりだ。 ありえない。 庶民の私と一国の王子様が釣り合うわけない。 だけど、クリスとリズの事も応援したいし……。 あぁっ!! もう!! こうなりゃ、もう どうにでもなってしまえ!! 私はロイ王子をバッと見た。 「ロイ王子!!」 「ん?」 超上機嫌の王子スマイルを向けられ、一瞬たじろぐ。 ダメダメ ダメダメ!! 頑張れ、私!! 気合いを入れ直して、私はゆっくり言葉を発した。 .
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