1.事の発端

5/17
前へ
/91ページ
次へ
「ただいまー」 「あ、あなたお帰り」 そう言ってお帰りのキスをするのは、1年前と変わらない。 「今ご飯の準備するから待ってね」 景子はリビングにパタパタと消えていった。健一はその後に続きソファーに座り新聞を眺める。 ふと、健一は景子を見た。バタバタと料理を仕上げる景子の髪の毛はボサボサしていた。 『昼寝してたな…』 そう思い、健一はフッと笑った。 「はい、あなた。」 テーブルには野菜炒めと味噌汁。ご飯。 「美味しそう。いただきます。」 「いただきまーす」 景子もフーっと一息ついた。 .
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1108人が本棚に入れています
本棚に追加