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「金ちゃん、その先は…僕に言わせてくれない?」
は?
言わせてくれ?
何の事や?
俺がキョトンとしてると。
「、僕はずーっと金ちゃんに黙ってたけど、実は、僕……金ちゃんが好きなんだよ!!!」
え……?
な、何が…?
俺は頭が真っ白になった。
「う、嘘…やろ?」
「嘘じゃない!!!本当!!!
ずーっと、色々アプローチしてたのに、全然鈍感だから気付かないんだもん。
僕に興味ないと思ってたんだよ。」
「え…浦の好きな人ってハナやないんか…?」
唖然としながら、俺が聞くと、
「ハナさん?
ハナさんは…友達で、金ちゃんの事、相談にのってもらってただけなんだけど…。」
は?
え…?
じゃあ……。
「浦は…ずっと俺の事好きやったん?」
俺が驚きながら、浦に訪ねる。
「そうだよ。
ずっとだよ。ずーっと!!全然気付かなかったの?」
赤くなりながら困った顔で俯くと、浦は笑いながら優しく抱きしめてくれた。
「大好きだよ。
金ちゃん…。」
「俺も浦の事大好きや…。」
寒いはずやのに、浦に抱きしめられたらすごく暖かかった。
よく考えたら、今日はクリスマス。
もしかしたら、これは、サンタさんからのプレゼントかもしらん。
そう思ってたら、まるで俺らを祝福する紙吹雪の様に、雪がヒラヒラ降ってきた。
嬉しくて浦に抱きしめ返し、目を閉じると、サンタの鈴の音が聞こえた様な気がした。
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