第1章

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<ミッドガルド> -風見鶏亭- 昼前から営業しているこの店は、食事に便利だからといつも賑わっている。 その男は一心不乱に大量の料理を咀嚼していた。テーブルの上には空の皿に、まだ手を付けていない料理が山のようにある。 食事が一段落着いたところで、ビールでも頼もうかと店内を見回したところで、男は見慣れた白髪を見つけて目を見はった。 白髪、眼帯、赤目(普段は前髪で見えない) そんな特徴的な風貌の友人、ついでにいえばここ数週間姿を見なかった、通称ロキがそこにいた。
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