その男。サンジェルマン

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粗方しまい終えた頃変態シルバーマントが話かけてきた。 伯爵「信じていないね? よし、君に私の秘術を魅せようか。 こちらに来なさいマルクス君」 マルクス「嫌ですが?」 伯爵「はーやーくっ!」 …この変態、めんどくさい。 少し話を聞いてやって石を返して、 早く追っ払おう。 この頃には混乱も呆れに変わり、 さらに面倒に思っていた。 マルクス「で、なに?」 伯爵「これを見たまえ。 これは鉄製のフォークだが、私が触れると…」 サンジェルマンがフォークに触れる。 何も起こらないじゃないか…これがいったい… --!?!?!? フォークは液体が沸騰したかのように、 まるでマグマのように赤黒くなり やがて眩しい光を放つ黄金の物体になった。 伯爵「どうだ、鉄を金に変える術… 錬金術だよ、マルクス君!」 マルクス「す、すごい…」 一体これは何が起こったんだ 確かにあれはただのフォークだったのに…
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