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お次は服の方だが、髪の真逆なのだ。
つまり、黒を下地に白の水玉模様が柄となすワンピースだ。
ちなみにノースリーブ。
しかし、この時期にその服装は寒くないのかなどという疑問は湧かない。
字面じゃあイメージが難しいだろうけど、目の当たりにしている僕からすれば気の味も色も悪くて、疑問はすぐに消失する。
ではそろそろ奇妙の描写をするか。
描写っていうか、解説か。
まず、今は夜だ。
太陽の職務は地球の反対側へと遂行されている時間で、空は青くも赤くもなく、宇宙となっている。
それなのに急に現れた白黒女は、こんにちはなどと明らかに時違いな挨拶。
そして、続けて発せられた妙な台詞を僕は思い返す。
おゆがみさん……何だ? お湯神さんか?
「あ、いえいえ。そうじゃなくて、ゆがみ(歪み)って方です。ひずみ(歪み)、いびつ(歪)、歪曲の“わい”、不正を一つにした漢字です」
なるほど。お歪みさん、ね。それで、何で僕がお歪みさんなんだ?
「あはは。自覚ないんですか~。やっぱり歪んでますねぇ」
間延びした感じに僕を貶めてきた。
しかし、無自覚に歪んでいると言われても、中途半端にしか困惑せず、その困惑はすぐに取り合わない方が吉というものに変換される。
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