チャイム

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部屋の、チャイムが鳴った気がした。 お風呂に入っていた為、シャワーを止めて、耳をそばだてる。 やはり、チャイムが鳴った。 ちょうどお風呂からあがるタイミングだったので、そのまま洗面所に出た。 …こんな時間に、一体誰だろう? ちらりと洗面台に置いてある時計に目をやると、夜の11時になったところだった。 さっきの携帯のやり取りを思い出し、もしかしてヨウ君がわざわざ心配して家に来てくれたのかな♪と考える。 が、彼の家と私の家では片道2時間はかかるので、それはないか…と直ぐにその考えを振り払った。 ともすると。 もしかして、あの…変な人、かな… 想像すると、ドクン、と胸が急に鳴り出した。 私は怖くなって、玄関に走り寄り、ドアチェーンを引っ掛けた。
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