51人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋の、チャイムが鳴った気がした。
お風呂に入っていた為、シャワーを止めて、耳をそばだてる。
やはり、チャイムが鳴った。
ちょうどお風呂からあがるタイミングだったので、そのまま洗面所に出た。
…こんな時間に、一体誰だろう?
ちらりと洗面台に置いてある時計に目をやると、夜の11時になったところだった。
さっきの携帯のやり取りを思い出し、もしかしてヨウ君がわざわざ心配して家に来てくれたのかな♪と考える。
が、彼の家と私の家では片道2時間はかかるので、それはないか…と直ぐにその考えを振り払った。
ともすると。
もしかして、あの…変な人、かな…
想像すると、ドクン、と胸が急に鳴り出した。
私は怖くなって、玄関に走り寄り、ドアチェーンを引っ掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!