チャイム

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じっと玄関の方を見ながら、身を固くしていた。 チャイムはもうならない。 それからしばらく、なんで直ぐに寝なかったの、だのせめて部屋の電気を消してからお風呂に入るんだった、だのと居留守を使えない自分を責めた。 やっと、外を覗く勇気が出たのは、チャイムが鳴った時間から10分程経過した頃だった。 まず、ドアの覗き穴から外の様子を窺ってみる。 誰もいない。 ほっとして、ドアチェーンを掛けたまま、今度はドアを軽く開けてみた。 …それが、間違いだった。
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