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「ハア、ハア、ハア」
ボクは荒い息を吐き出しながら一心不乱に作業を行っている
そう
両手に握り締めた大きな石を魔物の頭に叩きつける作業を
「なんなんだ?何でこんな事に・・・?」
魔物はとっくに動かなくなっている
ボクは力無く石を手放した
わからない
何故ボクが此処にいるのか
自分が何者なのか
「記憶喪失ってやつかな?」
魔物の返り血で真っ赤になった両手を見つめ、独り言を呟くボク
「魔物なんて存在するんだな」
初めて見た
いや、覚えていないだけか
ボクが考え事をしていると後ろから腐った死体のような嫌な匂いが漂ってきた
「本当になんなんだよコレは」
気が狂ってしまいそうだ
ボクは後ろから忍び寄る死の恐怖を感じながら呟いた
「誰か
ボクを助けてくれ」
それは心からの願い
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