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優「全くお前ら…少しは麗香の意志を尊重しろ」
優は本当にめんどくさそうに呆れた。
そして教壇から麗香の席へ向かう。
そこには顔を真っ赤にした麗香が座っていた。
やや赤みがかった綺麗な黒髪、顔も十分美人の部類に入るだろう。発育は今ひとつだが。
麗香は明日香とあまり似ていない。
強いて言うなら切れ長の目元が似ている。
明日香がおっとりした落ち着きのある女性なら麗香は年相応の幼さを残した元気娘、といったところか。
そんな風に考えながら優は麗香の頭に右手をボスッと乗せる。
麗香「義兄ちゃん…ハズい…」
麗香が赤い顔を更に赤くした。
キョウダイ
優「あー?義兄妹だろ、気にすんな」
優はくしゃくしゃと麗香の頭を撫でつける。
柔らかい、よく手入れされた髪だった。
それを男子生徒は羨ましそうに、女子生徒は腹立たしそうに睨んだ。
優「…ハァ…ジャッジ、引き分け」
生徒達「…………………………ハァ!?」
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